重い脳障害がある男性が、死亡前日に結んだ自宅を売却する契約をめぐり、遺族は、不動産会社が契約書を偽造した疑いなどで刑事告発しました。
柳発秀さん(当時51歳)は交通事故の後、高次脳機能障害と診断され、日常生活にも支障が出ていた中、2022年、亡くなる前日に、自宅を売却する契約を不動産会社と結んでいました。
遺族は、契約は無効として裁判を起こし、大阪地方裁判所は、先月、「柳さんの死後にその意思に基づかず、契約書がつくられた」とする判決を言い渡しました。
21日、遺族は売買契約書を偽造し、不当に家を取得した疑いなどで、不動産会社の代表取締役を警察に刑事告発しました。
【柳発秀さんの兄・柳南秀さん】「裁判でこちらが求めている以上の判決。今回、刑事告訴に踏み切った。弟の無念を晴らすための手助けをしていただきたい」
一方、不動産会社側は裁判で「発秀さんの判断能力はあった」と主張していました。
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