政府が発表した2022年度1年間の「食品ロス」の量は、およそ273万トンと小売店での削減の取り組みなどにより、前の年からおよそ10%減少しました。
「食品ロス」の減少は、小売店での売れ残りや飲食店での食べ残しなどの「事業系」ロスが大きく減少したことが寄与しました。
「事業系」は236万トンで、前の年と比べ43万トン減と、大幅な減少となりました。
政府が2030年度までに達成するとして、目標として掲げている273万トンも下回る結果でした。
消費者の間で、商品を手前から選ぶいわゆる「手前どり」が浸透したことや、小売店でロスを出さないように予約販売が強化されたことなどが要因です。
一方、家庭から出た食品ロスは236万トンと前の年より少なくなりましたが、8万トンの減少にとどまっています。
ただ、今回発表された2022年度のデータには新型コロナの影響が残っているため、外出などの回復で、今後ロスの量が増えてくる可能性もあるということです。
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