今の民法では、夫婦どちらかの姓しか選択できない「夫婦同姓」となっているのに対し、経団連が連日、「選択的夫婦別姓」を提言しています。
■別姓を維持するため事実婚
経団連ダイバーシティ推進委員会 魚谷雅彦委員長 この記事の写真 経団連ダイバーシティ推進委員会魚谷雅彦委員長
「強制か選択かの問題であり、配偶者と同姓となることも、生まれ持った姓を維持することも、選択できるようにすることが重要」
選択的夫婦別姓は、女性のキャリア形成において姓がかわることは時として障壁になることから、企業にとっては無視できない課題です。
選択的夫婦別姓の実現を待ち望んでいる人がいます。過去に2度離婚を経験し、現在は「事実婚」としてパートナーと暮らしている三木悠莉さん(30代)です。
2度離婚経験の女性が事実婚 三木さん「(今のパートナーと)子どもを一緒に育てているんですけど、実は別姓をお互い維持するためにあえて法律の婚姻は結ばずに事実婚で住民票に未届けの妻っていうかたち」
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■名字を維持したい理由■名字を維持したい理由
2人が、それぞれ今の名字を維持したいと考えるのはさまざまな理由があります。
過去2回の結婚では「夫婦同姓」 三木さん「『三木』ではない名字になった。夫側の姓にかえたこともありますし、その後離婚して2回目の結婚で、男性が『三木』という名字を名乗ってくれたことも経験しています」
過去2回の結婚では、「夫婦同姓」でした。
三木さん「名字をかえてもらった結婚のときは、パートナーのお母さまが『悲しい』というふうに。ご長男だったというのもあるんですけど『ちょっとショックだった』というのは後で言われて、申し訳ないっていう気持ちもありました。相手は免許証から銀行から(名前を)かえなければいけない。“婚姻”というもので、片方が(変更)しなければいけないというのは、すごく時間の無駄というか、そこまでして(姓を)一緒にする意義というものは考え始めました」
「子ども」や「仕事」への影響も実感してきました。
「子ども」「仕事」に影響 三木さん「子どもの名字という部分でも、私が夫の姓を名乗ると子どもの姓もかわってしまう。商売をやってる関係で(今のパートナーは)ご家族と会社をやっているんですけど、名字って商売の屋号だったり、仕事にひも付いている部分があるので、かえることで自分が意図してない不利益とか面倒が増えるよって。自分が“実感”として大変さが分かっているので、安易に選択しない方が良いじゃないかという形で、お互いの家族に説明して事実婚という形にさせていただきました」 30年近く前から議論
選択的夫婦別姓は、30年近く前から議論が続いています。
法改正したら… 三木さん「『選択的夫婦別姓』ができれば法律上の婚姻をしたいと思っているので非常に関心を持っています。(法)改正したらすぐします」
(「グッド!モーニング」2024年6月21日放送分より)
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