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 材料費の高騰などで苦境に立たされるラーメン店に、新紙幣の導入が追い打ちを掛けています。

■苦境のラーメン店…新紙幣でさらに“追い打ち”

 山盛りの野菜と豪快なチャーシューに、ニンニクが惜しみなく乗せられたラーメン。定番のラーメンは1杯830円です。

ラーメンは1杯830円 この記事の写真

 材料費の高騰などで、コロナ禍前に比べて1杯にかかるコストは1.5倍になりましたが、何とかこの値段に抑えているといいます。

豪麺MARUKO 西谷寛店長 豪麺MARUKO 西谷寛店長
「900円の壁は越えないようにはしたいです。そこは変えないで通すしかないかなと」 ラーメン店、去年の倒産件数は過去15年で最多

 簡単に値上げもできず苦境に立たされるラーメン店。去年の倒産件数は過去15年で最多となっています。

 こうした状況に追い打ちを掛けるのが今年7月から発行される新紙幣です。

“新紙幣対応”券売機は100万円超も…

 この店のように、券売機を導入している店では新紙幣に対応した券売機への更新を迫られています。その費用は、券売機1台あたり100万円を超えるケースも少なくありません。

西谷店長
「さらにマイナス。100万利益出すのってなかなかじゃないですか。一日100杯だとしても半年〜1年かかる」 葛飾区は費用の半額補助を決定

 店がある東京・葛飾区は、30万円を上限に更新にかかる費用の半額の補助を決定しましたが…。

西谷店長
「(区だけでなく)国が少しでも負担してくれれば一番いいと思います。国が決めたんだったら、責任持って負担をしてくれと言いたいですね」

 専門家は新紙幣対応の影響もあり、今後もラーメン店の倒産件数が高止まりすると指摘したうえで、このように話します。

消費経済アナリスト 渡辺広明氏 消費経済アナリスト 渡辺広明氏
「ラーメン店というのは、そもそも3年で8割潰れると言われている厳しい業態なんですね。行政の補助の試みがもう少し広がっていけばいいんじゃないかなと思います」

(「グッド!モーニング」2024年4月17日放送分より)

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