■新病院 14の診療科と216の病床の設立目指す

入院患者へのカテーテル処置やインスリンの投与で不適切な対応が相次いだ神戸徳洲会病院の新しい総合病院の開設が、大幅に遅れることが分かりました。

新しい総合病院の建設予定地は、神戸市垂水区にある学校と体育館の跡地で、14の診療科、216の病床の設立を掲げて、2020年に神戸市と事業推進で合意していました。

■来年2月に開設予定も、カテーテル処置などで不適切な対応が相次ぐ

本来、去年9月に建設工事が始まり、ことし12月には完成、来年2月に開設する計画でした。
そんな中、病院では同じ医師によるカテーテル処置の後に11人の患者が死亡していたことが明らかになり、神戸市は去年8月に「行政指導」を行いました。

その後、去年9月にも糖尿病の70代の患者が適切な治療を受けられずに死亡していたことが発覚。

神戸市はことし2月、命令に従わなければ業務停止などの処分となる「改善命令」に踏み切りました。

■医療体制の安全が確認されるまで新病院の開設は認められない」と神戸市

問題の発覚を受けて計画は中断されていて、土地は更地のままだということです。

神戸市はことし8月までに改善計画の完了を義務付けていて、「医療体制の安全が確認されるまで新病院の開設は認められない」としています。

手続きが進むのは早くてもことしの秋以降になるということです。

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