まもなく迎える梅雨シーズン。家計のために野菜を長期保存する方法について、専門家に聞きました。

 大阪・阿倍野区にあるスーパー「フレッシュマーケットアオイ昭和町店」。店の入り口に並んだ色とりどりの夏の野菜。6月19日の価格は比較的落ち着いていましたが、梅雨に値段が上がりそうな野菜について聞くと?

 (アオイサポート 内田寿仁社長)「トマト、ナス、ピーマン、キュウリなどは曇天や雨が続くと、日照不足で生育が遅くなってしまい、もしかすると供給量が減って値段が上がるかもしれません。2割から3割、ひどい場合はもっと上がる可能性もあると思っております」

 さらにこれからは野菜がより傷みやすくなる梅雨シーズンのため、家計への影響も懸念されます。

 では、値段が安い今のうちに野菜を買っておいて、より長く保存できる方法は?食品保存アドバイザーとしても活動する料理研究家・島本美由紀さんに長期保存のための冷凍術を教えてもらいました。

 まずはトマトです。野菜は冷凍すると萎びるイメージがありますが、適切に保存すれば問題なし。その手順は簡単。トマトをそのままラップで包み、保存袋に入れて冷凍庫で保管するだけ。これで3か月間は大丈夫だといいます。さらに冷凍することでメリットも。冷凍すると旨味と甘みがアップ。トマトソースにするといつもよりおいしいということです。

 続いてピーマンは、種とワタを取り除いて細切りに。あとは保存袋の中で、平らに広げて空気を抜き、冷凍庫に入れればOKです。これにより、水分と一緒にえぐみ成分も抜けて苦みが抑えられるということです。そのためピーマンが苦手な子どもも食べやすいかもしれません。この保存方法で1か月程度持つといいます。

 またナスも同様にカットして保存袋で冷凍しますが、ナスは切り口が変色しやすいため、一度水でさらしてから、水気を切って保存袋に入れて冷凍すると良いということです。

 少しの工夫でムダなく美味しく食材を保存できる方法。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

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