みなさんが最近「本屋さん」に行ったのはいつだろうか?
日本出版インフラセンターによる全国の書店数の推移。去年2023年は1万918店で、10年間で4600店あまりが閉店した。そうしたなか、6月15日に福島県福島市の本屋さんが新装開店した。その狙いとは。

6月15日に新装オープンしたのは、福島市八木田にある「岩瀬書店プラスゲオ」。
訪れた男性は「やっぱりスマホで本を買ったり読んだりすることが増えてきて、でも本屋さんじゃないと本物がちゃんと見れないと言うこともあって、時々来てます」という。デジタルの時代とはいえ、実物を見たい人や新しい本と出会いたい人にとって「店舗」の価値はまだ健在。しかし、全国で書店の閉店が相次ぐという現実は厳しく、この書店も戦略を持ってリニューアルに臨んだ。

岩瀬書店・取締役営業企画部長の高橋和正さんは「時間が空いたときに、ちょっとどうしようかなと思ったときに、当社を利用できるようなサードプレイス的な場所、ホッとする場所、時間のつぶせる場所として、ご利用いただける場所を目指して作っております」と話す。
子どもと大人が一緒に本を選べるように児童書コーナーを拡大し、サイン会などを行うことができるイベントスペースも新設。さらに、全国各地のローカルフードを取り扱う店も加わった。

訪れた客は「福島にあんまりこゆうところないので、本も楽しめて地産の物が買えるっていうのは素晴らしいと思います」「本だけじゃなくて色んなものも買えるのは、かなり魅力的かと思います」などと話す。
本をきっかけに「楽しみ」や「安らぎ」を提供できる場所を目指して。プラスアルファの価値を乗せて逆境に立ち向かう。

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