偏西風が日本の南を流れて梅雨前線が北上できない影響で、東日本や西日本で梅雨入りが遅れています。こうしたなか、早くも猛暑の影響が出ている現場を取材しました。
■梅雨入り前に…早くも猛暑の影響
本来は、雨をしのぐ傘が手放せない季節ですが、梅雨入りが遅れている今、日よけの傘が大活躍です。
20歳の人
「暑いよね。本当に暑い」
「(Q.どんな暑さ?)体調が悪くなるくらい」
「寒暖差が激しいから体調が悪くなる」
「(Q.日傘は?)差さないと外に出られない」
東京都心の最高気温は29.9℃。真夏日一歩手前で、7月中旬並みの暑さです。幼い子どもを連れた夫婦は…。
夫婦(26)
「めちゃくちゃ暑い。真夏みたい」
「(Q.日傘差しているが体感は?)影がある方が涼しい」
「(Q.もう一つ持っているが?)(子どもの)足が出ちゃうのでここに差す用に」
梅雨入り前の厳しい暑さが続くなか、東武百貨店池袋本店で売り上げ好調な傘が、晴れの日も雨の日も両方使える「晴雨兼用傘」です。
東武百貨店池袋本店 安藤咲子マネージャー
「晴雨兼用傘をかばんに忍ばせておくことで、雨から身を守ることができる。日差しが厳しい時はUV(紫外線)をカットできる」
百貨店の屋上で試してみると…。蒸し暑さが一気になくなり、かなり涼しくなりました。
熱を遮る生地を傘の内側に使っているので、日傘として利用でき、さらに表側は雨をはじく生地なので、通常の傘の機能も備えていて、1本で2つの役割をこなします。梅雨前の5月には、去年の同じ時期に比べて売り上げがおよそ8割増えたといいます。
■涼感商品の売り上げ好調
不快感を吹き飛ばし「涼しい気分になれる」という暑さ対策グッズも人気です。スカルプスプレーを試してみると、結構冷たく、瞬間的に頭皮の熱がなくなりました。香りも良く、ミントとレモンの香りがするのでものすごい爽快感があります。
東武百貨店池袋本店 大塚真由美サブマネージャー
「クール感が長続きして、すぐに涼を感じられる商品。お客様に大変喜ばれている。
■クルマの出張整備、依頼急増
真夏の暑さは生活に欠かせない、車にも影響を与えています。例年よりも早く、自動車整備の依頼が急増しています。
整備士
「エンジン掛からない?」
依頼主
「掛からない」
エンジンが掛からないトラブルが…。
「セイビー」整備士 久保田洸二さん
「状況としてセルモーターで間違いない」
エンジンを始動させる電動機「セルモーター」が故障していたため、交換することに。
依頼主(50代)
「道路の真ん中で車が止まってしまった。レッカー車で移動した」
暑さの影響で、6月の修理が倍以上に増えているといいます。
「セイビー」整備士 久保田洸二さん
「暑くなると、車に必要なバッテリーやバッテリーを充電するための発電機などの故障が増えている。ここ数年すごく暑いので、今までよりも壊れやすくなっている」
部品を交換して、エンジンが掛かりました。
「セイビー」整備士 久保田洸二さん
「エンジンのトラブルが多いので、冷却水が入っているか日常的な点検を出掛ける前にしてほしい」
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