高校生の就職活動が本格的にスタートする7月1日を前に、さまざまな職業を体験できるイベントが福岡市で開かれました。
高卒の人材を採用する52の企業が集った「おしごとフェア」。
7月1日に高校生の就職活動が解禁となるのを前に、仕事内容を体験できるイベントで、就職を希望している多くの高校生たちが集まりました。
スーパーマーケットで商品を並べる仕事をゲーム感覚にした疑似体験ではー
Q.品出し体験やってみてどうですか?
◆就職希望の高校生
「やったことがなかったので難しかったです」
Q.現時点ではどんな所に行きたい?
◆就職希望の高校生
「専門が建築・土木なので、そっち方面に」
ほかの高校生たちにも話を聞いてみると…
Q.どんな仕事に就きたい?
◆就職希望の高校生
「サービスとか、人に喜んでもらえる仕事」
◆就職希望の高校生
「体力を使う仕事に就きたい」
◆就職希望の高校生
「自分の香水みたいなブランドを作って経営をしたい」
◆就職希望の高校生
「公務員になりたい」
Q.卒業して就職することは決めている?
◆就職希望の高校生
「はい」
Q.理由は?
◆就職希望の高校生
「早く自立したい。お金が欲しい」
実は今、高卒の人材がにわかに注目されています。
高校新卒者の求人倍率のグラフでは、今年3月末時点の求人倍率は3.98。
これは、バブル期の3.34倍を超える過去最高の数値で、就職内定率は99.2パーセントにのぼります。
なぜ今、高卒人材が必要とされているのか?
企業の担当者は…
◆出展している企業
「若々しさというか、フレッシュな人材」
◆出展している企業
「伸びしろがいっぱいある。変に経験がない分、偏見がない」
◆出展している企業
「18歳という若い年齢から会社に入っていただくことによって、会社の色に染まってくれるようなことも会社として考えています」
こうした傾向は、賃金にも反映されています。
今年4月入社の高卒社員に関して、初任給の賃上げを行ったと回答した企業の割合は、なんと65.5パーセント。
さらに、来年4月入社の高卒社員の初任給についても、5月の時点で53.5パーセントの企業が「賃上げ予定」と回答していて、2年連続で賃上げを行う予定の企業も半数近くになっています。
◆ジンジブ 野村翔平 部長
「若手人材の不足が問題視されている中で、大卒採用や中途採用の求人倍率がどんどん上がってきていて、若手人材確保が難しくなってきているので、高校新卒採用を始める企業が増えています」
過去最大の売り手市場。
高卒人材が必要とされる傾向は、今後ますます強くなりそうです。
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