今年は量が多くなっているサクランボの「双子果」の話題。双子果は正規品ではないが、少しでも生産者の収入アップに…と、東根市の産直施設に特設コーナーが設けられ、「珍しい」「おもしろい」と大勢が買い求めていた。
11日、東根市の産直施設には、今まさに収穫の最盛期を迎えている佐藤錦など市内で作られたサクランボが並び、平日にもかかわらず多くの人でにぎわっていた。
(リポート)
「最盛期の佐藤錦が売られる中、双子果だけが売られるコーナーがあり、一列ズラリと並んでいます」
今年は、去年の猛暑の影響でめしべが2つに分かれる異常が発生し、実がくっついた状態の双子果が多くなった。
双子果は正規品として出荷できないが、量が多いため少しでも生産者の収入アップにつなげようと、今年初めて特設コーナーを設け販売している。
(よってけポポラ・後藤隼一店長)
「元々なってほしくなかっただろうが、できてしまってここまで大きくなった。実が両方食べられる双子であれば販売していいというルールを決め、少しでも農家さんの手取りがアップするようにと始めた」
形は規格外でも味はおいしい双子果。手間暇かけて作ったサクランボへの生産者の思いは双子果でも同じだ。
(生産者)
「去年天候に恵まれて双子が多い。双子の売り場も今年開設してくださってありがたい」
客 「両方にタネがあるんですか?」
生産者「タネは両方にある。一粒で二倍食べられる。
双子もかわいそうだから食べていただきたい。
ちゃんとした双子しか持ってきていない、おいしいと思う」
価格は正規品の半分程度。
通常であれば摘み取られてしまうため、店頭に並ぶことは少ない双子果に買い物客も興味津々だ。
(宮城から)
「普通のより面白いなと。子ども受けがいいかなと思って。今日帰ってからの反応が楽しみ」
(宮城から)
「(Q.何袋買った?)5個、お値段も安い。珍しいから友達にあげようと思って買った」
(よってけポポラ・後藤隼一店長)
「量が多い分、農家さんも持ってきてくれて、売れたら追加で搬入があり、このコーナーはにぎわっている。変わらずおいしく食べられるサクランボ。ぜひ購入してもらって食べてほしい」
双子果はすべての品種を販売予定で、来週にかけて佐藤錦、その後、紅秀峰・やまがた紅王の双子果が店頭に並ぶ。
双子果は特に県外の方にとっては珍しいようで、売り場では「かわいい」「初めて見た」という声が聞かれた。
やまがた紅王は1粒でかなり大きいので、その双子果はどのくらい大きいのだろうと、一層食べ応えがありそうで食べてみたい。
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