リニア新幹線の沿線自治体などで組織する建設促進期成同盟会は6月7日、岸田首相に早期整備に向けた支援を要望し、岸田首相は「必要な指導と技術的支援を行っていく」と述べました。

リニア中央新幹線建設促進期成同盟会は東京から大阪までのリニアが通る10の都府県で構成されています。

静岡県が加盟したのは2022年でした。

期成同盟会では早期実現を目指し啓発や国への要望などに取り組んでいます。

そして、今回 岸田首相への主な要望がこちらです。

・静岡工区の早期実現へ地元の理解を得ながら早期着手を図り開業時期を示すこと

・速やかで丁寧な情報開示や説明に努めること

・問題が発生した際はすみやかな応急対策、恒久的対策を講じること

・地域の活性化に資する取り組みを積極的に講じること

また、こちらについて要望書では具体的に触れていないものの、静岡空港に隣接した新駅の設置で利便性や防災機能の向上が見込まれるとしています。

こうしたことについて国が積極的に後押ししていくことを求めています。

これに対して岸田首相は次のように話しています。

岸田首相:
政府としては静岡工区の早期着工を含めてリニア中央新幹線の早期開業に向けて、リニア開業による東海エリアにおけるメリットを具体的に示すとともに環境・水資源の課題に対して最大限努力してきた。

その上でリニア中央新幹線全線開業に向けて沿線知事の皆さんが一堂に会し、直接、1日も早い全線開業を期する一致団結した思いを聞く貴重な機会を得た。

政府としては3兆円の財政投融資による国の支援を踏まえ、全線開業にかかる現行の想定時期のもと、適切に整備が進むように環境・水資源の状況、JR東海の財務状況等を厳格にモニタリングし、必要な指導と技術的支援を行っていく。

また、名古屋-大阪間については新大阪駅、三重県の亀山駅周辺、奈良県内の各駅候補の整備検討の深度化など整備効果が最大限発揮できるよう沿線自治体と連携し、駅周辺を含めた街づくりを進めると同時に東海道新幹線の輸送余力を活用した東海エリアの利便性向上を図り、地域にもたらす経済効果の最大化を目指していく

-こうした動きをどう感じますか?

春香クリスティーンさん:
国に要望書を提出したということですが、まずは円滑なコミュニケーションが大事なのかなと思いました

スポーツ解説者・宮下純一さん:
知事が変わって一気に促進の流れがに進んでいるなという印象がありますね。これから鈴木知事がどのように発信していけるかが大事になってくると思います

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