大型船を修理する際に船を海から陸に移す施設が秋田県男鹿市の船川港に完成し、6日、記念のセレモニーが行われた。施設は日本海側で最大で、洋上風力発電のメンテナンス用の船の利用が見込まれている。
秋田港と能代港は、洋上風力発電の建設やメンテナンスの拠点「基地港湾」に指定されている。秋田県や男鹿市などは、2つの港を補う場所として船川港の機能強化を進めている。
機能強化の一つとして船川港に完成したのは、船を海から陸に移す施設「船揚場」。6日は県や港の関係者など約60人が出席して竣工式が行われた。
新しい船揚場は日本海側で最大。これまで大型船の修理は、函館港や新潟港などの施設を利用する必要があったが、船川港で3000トンの大型船に対応できるようになった。
式では、佐竹知事が「船川港は岩礁に囲まれ、波が少なく穏やかな港という特徴がある。大型船や洋上風力発電のメンテナンス用の船の利用が見込まれていて、港の役割はますます高まっている」と話し、今後に期待を寄せた。
秋田船舶上架(施設運営会社)・沢木則明社長:
「この施設は十分な幅もあり、周りが広くなっているので使い勝手は最高にいい。近隣の需要も相当あるので、掘り起こしてたくさん貢献できるように頑張りたい」
船川港の船揚場では11月ごろに大型船の受け入れが本格的に始まる予定。
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