奈良県三郷町が発注する工事をめぐって、入札情報を漏らした罪に問われている前の町長が、初公判で起訴内容を認めました。

三郷町の前の町長・森宏範被告は、2020年10月、町内の保育園の仮設園舎の建設などをめぐる入札で、町内の業者に対し、設計金額を漏らして公正な入札を妨害した罪に問われています。

森被告は去年12月に在宅起訴され、その後、町長を辞任していました。

7日の初公判で森被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「雇用などに貢献してくれる地元企業を優遇したかった」と語りました。

一方、検察側は「(前町長は)業者から選挙応援を受け、飲食をするなど懇意にし、知人の会社を下請けにするよう繰り返し求めていた」と指摘しました。

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