食品製造の最新テクノロジーを集めた世界最大級の展示会が開かれている。

ぐるぐる回る特大中華鍋で、ご飯を鮮やかに舞上げぱらぱらにかき混ぜると、3分ほどで試食用80人前のチャーハンの完成。

4日から東京ビッグサイトで開催されている、食品機械の展示会『FOOMAJAPAN』。
過去最多の989社が参加し、最先端技術を搭載した食品機械などが展示されている。

特に開発が進むのは、省人化を目指した技術。

「寿司始めませんか?」と書かれたブースでは、プリンターのような小ぶりな箱が並び、中からはしゃりが出てきた。
好みに応じてしゃりの大きさを変えられ、1時間で約1000貫握ることができるという。

国内向けに開発した商品だが、コロナ禍以降は海外からの問い合わせも増えたという。

鈴茂器工・鈴木美奈子社長は「コロナを機に日本食の文化がさらに見直され、特に米飯の需要はかなり高くなってきている。そして“キオスク化”が世界ですごく広がっている。少ないスペースでいかに販売をしていくか、そこのところでは持ち運び、動かすことが女性でも可能なサイズ、重量になっている」と話した。

人に代わってシューマイをトレーに盛り付ける機械。
やわらかい卵焼きを「いい感じ」でつまめる理由は、先端のトング部分にある触覚センサー。

食材に触れたときに「滑り」を演出し、ちょうどいいつかみ具合を可能にしている。

FOOMAJAPAN2024 展示会実行委員会・南常之委員長は、「もともと食品工場というのは、まだまだ人手に頼る“労働集約型”の工場が多いところで、人手不足はもろに影響を受けている。それゆえ我々のような展示会に来ていただき、今まで“人手”でやってきたものを、どんどん省人化・機械化していこうというニーズが強くなっている」と話した。

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