「暑い日には1杯飲みたい」、そう思う人もいるのではないだろうか。

キリンビールが15日に発表したのは、廃棄される果物を使ったチューハイ。
mottainaiプロジェクトの第1弾として、神奈川・横浜市の特産物・浜なしの規格外品を使った商品を5月7日から発売する。

キリンビール マーケティング部・加藤麻理子さん「おいしいのに、規格の問題で廃棄されてしまうもったいない果実を、おいしいチューハイとして有効活用することで、フードロスの削減に貢献しながら、全国の皆さんにおいしいチューハイとして届ける」

果肉の一部が半透明の水浸状となり食感が悪くなる「みつ症」が原因で、一部の浜なしは商品にできず、年間約6万個が廃棄されている。

浜なし農家・三橋憲一郎さん「生産者からすると、処分は一番やりたくないことなので、それがこういった形で再び日の目を見るのは、われわれからすると非常にうれしい」

キリンビールは、今回の商品に廃棄されていた浜なしを活用することで、廃棄予定の4割に相当する約2万2000個分のフードロスの削減につながるとしている。

さらに、従来の商品は40~50代の消費者がメインだが、この商品は20~30代がターゲット。
フードロスや社会貢献に関心が高い若年層も取り込む狙い。

キリンビールマーケティング部・山岡加菜さん「あまりお酒になじみがない方も、もったいないというフードロスの課題解決につながるというところをフックにして、チューハイに興味を持っていただけたらいいなと思うので、若い方にもぜひ召し上がっていただきたい。この氷結もったいないシリーズを知ってもらい、今後も継続的に全国各地のもったいない果実を見つけ、みなさんにお届けできたらいいなと思う」

キリンビールはこのプロジェクトで、2027年には年間150トンのフードロス削減を目指す。

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