佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、同業のC&Fロジホールディングスの買収を目指すと発表しました。
物流大手の佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは、低温食品の物流事業などを手がけるC&Fロジホールディングスに対し、1株5740円でTOB=株式公開買い付けを行うと発表しました。
株式100%取得を目指し、買収総額はおよそ1240億円にのぼります。
C&Fロジホールディングス 綾宏將社長
「2024年問題への対応や、物流網の効率化など当社の抱える喫緊の課題、経営課題の解決に大きく寄与する」
SGホールディングス 松本秀一社長
「両社の事業は重なる部分が少なく、相互に補完できる領域が大きく存在し、国内屈指のコールドチェーン(低温物流体系)を作り出すことができると考えております」
会見で両社は、両社はふるさと納税や食品のネット通販分野など、「相互に補完できる領域は広い」としています。
トラック運転手の残業時間は、4月から上限が定められ、物流業界では人手不足が大きな課題となっていて、物流網の効率化も図りたい考えです。
C&Fをめぐっては物流事業を手がけるAZ-COM丸和ホールディングスがすでにTOBを実施していますが、C&Fはこれについて反対する意向を表明しました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。