■阪急全線乗り放題の「QRコード乗車券」
阪急電鉄は、QRコードを活用した1日周遊乗車券を6月17日から発売すると発表しました。
将来的に「脱切符」を目指すということです。
阪急は、全線が1日乗り放題となるQRコードを活用した乗車券「阪急1dayパス」を6月17日から発売します。(神戸高速線除く)
QRコードをスマートフォンに表示し、改札機の読み取り部にかざすことでそのままチケットレスで列車に乗車できるということです。
■磁気切符は環境への負荷などが課題
阪急では現在、自動改札機の挿入口に通して使う紙の裏に磁気が塗られた磁気切符の利用率が12%、『PiTaPa(ピタパ)』や『ICOCA(イコカ)』といったICカードの利用率が88%となっています。
阪急によると磁気切符は、廃棄の際の環境への負荷が大きい点や改札機のメンテナンスのコストが課題だということです。
■「目途は立っていないが、将来的に脱切符を目指す」
阪急の担当者は、「ICカードやQRコード乗車券が普及すれば、切符で使用される紙や金属の廃棄量を減らすことができるほか、改札機のメンテナンスのコストを抑えられるといったメリットがあります。まだ目途は立っていませんが、将来的には脱磁気切符を目指していきたい」と話しています。
「阪急1dayパス」の価格は1300円で、関西の主要私鉄各社などで導入されるQRコード乗車券「スルッとQRtto」のホームページからクレジットカードで購入できるということです。
■大阪市内の主要私鉄&地下鉄乗り放題 人気施設も利用可能な周遊パス
また、このQRコード乗車券を活用した周遊乗車券「スルッとKANSAI大阪周遊パス」も6月17日から発売されます。
この「大阪周遊パス」で、近鉄、京阪、南海、阪急、阪神の大阪市内全線と大阪メトロ、大阪シティバス全線が乗り放題となるほか、大阪城天守閣や梅田スカイビル空中庭園展望台などおよそ40カ所の人気施設に入場できます。
さらに海遊館などおよそ30の施設で割り引きサービスなどの特典を受けることができます。
「大阪周遊パス」は1日と2日の2種類の乗車券があり、価格は1日周遊パスが3300円、2日周遊パスが5500円で「スルッとQRtto」と、「大阪周遊パス」のホームページで購入できるということです。
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