静岡県の新たな舵取り役に鈴木康友 知事が就任したことを受け、リニア中央新幹線の事業主体であるJR東海・丹羽俊介 社長は5月30日、「今後とも密接に意思疎通をしてまいりたい」と述べました。

静岡県の鈴木康友 知事は川勝平太 前知事の辞職に伴って5月26日に行われた県知事選で初当選し、29日には初登庁するとともに就任会見を開き、リニア中央新幹線をめぐる問題に関連してJR東海の丹羽俊介 社長や国交省幹部との面会に意欲をのぞかせました。

その上で、工事の着工を許可する条件として「いま出ている課題についてしっかり解決案が示され、各自治体が合意し、全体としての懸念が払拭されること。特に大井川流域市町の不安がある程度解消されることが必要だが、最後はそうは言ってもどこかで政治的決断が必要だと思う」との考えを明らかにしています。

こうした中、新知事の就任を受けて30日に報道陣の取材に応じた丹羽社長は、「今後とも密接に意思疎通をしてまいりたい」と話し、「引き続き双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に対応してまいりたい」と述べました。

丹羽社長の受け答え全文は以下の通りです。

-新知事就任の受け止めやリニア中央新幹線の進展への期待は

JR東海・丹羽俊介 社長:
JR東海は静岡県内で新幹線・在来線、それ以外にも駅の商業施設をはじめ、様々な事業を展開させていただいております。

そういった中で、静岡県さんとも密接に連携して、これまでもやらせていただいておりますけれども、また新知事が誕生されたということで、一段と今後とも密接に意思疎通をしてまいりたいという風に考えているところでございます。

それからリニア中央新幹線でございますけれども、これは私どもとしては1日でも早く静岡工区を着手したいという風に考えておりますけれども、そのために地域の方々のご理解・ご協力を頂戴出来ますようにですね、今後とも引き続き双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に対応してまいりたいと考えているところでございます。

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