マンションをリノベーションし、レンタルオフィスやカフェ、宿泊施設などが整備された新しい複合施設が秋田市にオープンした。

新しくオープンした複合施設「Atle DELTA(アトレデルタ)」通称「デルタ」は、秋田市保戸野にある4階建てのマンションがリノベーションされて25日にオープンした。

1階のカフェでは、自家焙煎(ばいせん)のコーヒーを味わいながら英会話が学べる。また、金曜・土曜の夜はバーとして営業し、秋田の酒などが楽しめる。

2階には最大30人が泊まれる宿泊施設があり、映画館で使用される音響設備を備え、110インチのスクリーンで映画などを鑑賞できる部屋も用意されている。

宿泊の予約はホームページから可能で、既に秋田竿燈まつりや大曲の花火の時期には県外・海外の観光客から予約が入っている。

さらに4階には、コワーキングスペースやレンタルスタジオもあり、幅広い利用者がこの場所で業種や世代を超えて交流し、新たな価値観や出会いを生み出すことが期待される。

手掛けたのは、秋田市を拠点に映像制作やミニシアターの運営を手掛けるアウトクロップで、施設を拠点に、高齢化や若者の流出といった秋田の地域課題の解決に向けて取り組む。

 アウトクロップ・栗原エミル社長:
「いわゆる課題と言われることにたくさん出会ってきたが、それをわれわれだけでなく、色々な人とのつながりの中で事業化したりプロジェクト化していくことを目指して複合拠点をつくった。“この拠点で何をしていくか”が非常に重要なので、とにかく人がここに集うことができるような企画・プロジェクトをつくっていきたい」

6月1日にはオープニングイベントとして、秋田県出身の映画監督・成田洋一さんのトークイベントが開かれるほか、ワークショップなど様々な催しが企画されている。

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