新見市と広島を結ぶJR芸備線の存廃協議が続く中、JR西日本岡山支社の藤原乗将支社長は5月27日、改めて黒字で赤字路線をカバーすることに否定的な考えを示しました。

(JR西日本岡山支社 藤原乗将支社長)
「利便性とか機能性、生産性を高める必要がある。先々に向け、時代の変化に合わせ、投資などがある。黒字だからいいのではなく、持続可能な事業運営を考えれば交通体系の議論必要」

藤原支社長が5月27日の会見で考えを示しました。

芸備線の再構築協議会では、広島県から「黒字で赤字路線をカバーできないか」と指摘され、JR西日本は5月16日の関連会合で同じ否定的な回答を示していました。広島県は納得しませんでしたが、岡山県の伊原木知事は、「残念だが株式会社であることを考えると理解はできる」としています。

協議の対象は大幅な赤字となっている備中神代から備後庄原の間の約70キロですが、JR西日本は新たにその区間と接続する木次線についてもあり方を協議したい考えを示しています。

また藤原支社長は6月に退任し、本社の鉄道本部安全推進部の林秀樹次長が後任の支社長に就任します。

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