私たちの主食「お米」が今、高騰しています。去年の秋に比べてなんと2倍近くに。現場では異変が起きています。

■価格が「ほぼ倍」お米高騰の異変

 日本が世界に誇る「江戸前ずし」。本場の握りに外国人観光客は…。

タイからの観光客
「とても新鮮でおいしくて甘味がある」

 観光庁の調査では、外国人客が日本で「最も満足した飲食」として「すし」は「肉料理」「ラーメン」に次ぐ第3位です。

ハワイからの夫婦
「私たちはおすしをたくさん食べます。今年に入って日本に来るのは3回目、彼は2回目」

 聞けば、ハワイではにぎりずし1人前が100ドル超え。日本円で1万5000円以上も。

 夫婦がすしを食べるため足しげく日本に通う訳は、金額ではなく日本のお米だといいます。

ハワイからの夫婦
「ご飯はもっとおいしい。ここはいつもおいしい」

 外国人が絶賛する日本のお米。ところが今、急激に高騰しています。

四代目 小池寿司 小池省三さん
「まだ上がったばっかり。米店も『限界だから上げさせて下さい』と」

 新潟産コシヒカリが10キロ5000円から6000円に値上がり。2割増しです。

四代目 小池寿司 小池省三さん
「今年は絶対に上がる。皆さんの家庭にも徐々に響いてくる」

■精米店も驚愕「かなり異常」

 都内の精米店。

小池精米店 小池理雄代表
「こんなに上がっているのも久しぶり。ひとめぼれ、あきたこまち、はえぬき、青森のまっしぐらなどが値上がりしている」

 卸業者の見積もりでは、去年の秋に比べて値段が倍近くになっている銘柄も。さらに…。

小池精米店 小池理雄代表
「欠品、欠品と書いてあるのはかなり異常事態」

■お米価格“ほぼ倍”異変のワケ

 米が不足し、高騰している訳は…。

小池精米店 小池理雄代表
「要因が2つあり、1つは去年の秋にあまりがお米が取れなかった、供給が遅くなった。あとはコロナ禍明けで需要が旺盛になった。その2方面からお米が足りなくなってきて、今、値段が上がっている」

■コシヒカリピンチ?「水不足が」

 去年は記録的な猛暑の影響で不作に。

 日本一の米どころ新潟県では今、田植えの真っ最中。「魚沼産コシヒカリ」を育てる農家は今年の異変を口にします。

うおぬま小岩農園 小岩孝徳代表
「今年は結構、雪が少なくて水不足が心配」

 今シーズンの最深積雪は87センチで、平年の4割しか積もりませんでした。

うおぬま小岩農園 小岩孝徳代表
「伏流水が山から流れてきて、それが田んぼにたまる。水源の元になる、非常に大事な雪。あまり干からびてしまうと、米がひどい時は死んでしまう。枯れてしまったり、等級が下がってしまうことも。水不足と去年のような猛暑が来たら大変」

 都内の精米店は新米が出る秋が近付けば、ひとまず値上がりは落ち着いてくるとみています。

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