小学校の入学式も終わり、街では真新しいランドセル姿の新1年生を多く見かけるようになった。

そんな中、早くも2025年の春に向けて、「ラン活」が始まっている。
最新のランドセル事情に迫った。

国内最大という「合同ランドセル展示会2024」には、全国13のメーカーから約900本のランドセルが集められ、2025年春の入学に向けランドセルを買い求める、いわゆる「ラン活」する家族連れなどでにぎわった。

来場者は「探すのも疲れちゃうんで、まとまって一括で見られるところを探していて(来た)」、「好きなものを選ばせてあげたいのと、それなりのラインアップがあるので(気に入ったものが)見つかるかなと」と話した。

展示会では、限定の特別割引を実施。
さらに、メーカーの担当者がいて、製品の特徴など子どもに合ったランドセルの選び方についてアドバイスも受けられる。

店員「肩の上の方まで(肩ベルトが)ついていて、成長に合わせてしっかり体に合うように」

2025年のテーマは、「子どもの負担軽減」。

「ERGORANSEL」は、登山で使われるリュックサックのノウハウを応用したランドセル。
腰や胸に取り外し可能なベルトをつけることで、ランドセルを体にフィットさせ、負担を分散させる効果があるという。

メーカー担当者「(ベルトをつけることで)肩がずれ落ちるみたいなのも防げるし、体にフィットして(子どもの)負担が軽減できる」

そして教科書やノートなどを詰めたランドセルは、子どもには重く、最近では体への負担のより少ない軽量化された製品が人気。

「Rikomonランドセル Ryussel NINE」は、多くの部分で革の代わりにナイロン系の生地を使用。

一般的な革の製品が重さ約1200グラムのところを、999グラムと強度を保ちながら1kgの大台を切った。

メーカー担当者「4月生まれと3月生まれで1年差くらいあるので、できるだけ軽いのが欲しいということで開発した」

ランドセル工業会によると、2024年に入学した子どもの家族のランドセル購入額は、平均約5万9000円で、2011年と比べると2万円以上増えている。

展示会を主催するYMG・安田裕樹代表取締役は「子どもは減っているのに、参加(来場者)がどんどん増えてる。(ランドセルは)おじいちゃん・おばあちゃんの、お父さん・お母さんのプレゼントみたいな存在だと思うので、ただカバンを買うという意味合いではないと思う」

子どもを思い、進化するラン活事情。

展示会は場所を変え、6月以降も開かれる。

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