先月、牛丼業界で初めて導入された「深夜料金」が広がりを見せています。すき家に続き、「松屋」も「深夜料金」の試験導入を始めました。

松屋が今週、「深夜料金」の試験導入を始めたのは、全国の店舗の1割にあたる99店舗。午後10時から午前5時まで、全商品に7%から10%の「深夜料金」が加算されます。

導入の理由について、「最低賃金の上昇や優秀な人材確保、物価高に対応するため」だと松屋は説明しています。

牛丼チェーンの「深夜料金」は先月、「すき家」が初めて導入。

男性(先月)
「時給も上がってますし、値上げが妥当かな。働いてくれているので感謝」
「飲んだ後という選択肢はなくなっちゃうかも」

「深夜料金」を導入した先月、客数減少の懸念もありましたが、その影響はどう出たのか。

すき家を展開 ゼンショーHD グループ財経本部 丹羽清彦 本部長(今月14日)
「お客様には概ねご理解をいただけている」

ふたを開けてみれば、客数は1年前に比べて3%増え、値上げの効果もあり、売上高は9%アップしました。

「すき家」に「松屋」も。牛丼チェーンで相次ぐ「深夜料金」導入の動きに、残る「吉野家」は…

吉野家ホールディングス(きょう)
「(深夜料金導入は)慎重に研究・検討してまいりたい」

あらゆる業界が従業員の賃上げや物価高をどう乗り越えていくのかという難題に直面していて、牛丼チェーンにとっては「深夜料金」の導入がその一つの答えになるか。いま、試されています。

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