パレスチナ自治区ガザに侵攻を続けるイスラエル軍は、南部ラファの住民に新たな退避勧告を出しました。今後、地上部隊による作戦地域を拡大するものとみられます。

11日、新たに退避勧告が出されたのは、ガザ南部ラファの一部の地域で、すでに退避が求められていた地域と隣接する場所です。イスラエル軍は、ガザ全土から100万人以上が避難生活を送るラファの東部で限定的な地上作戦を進めていて、今後、作戦地域を拡大するものとみられます。

イスラエル軍によりますと、これまでにおよそ30万人の住民がラファから避難したということです。イスラエル軍はこの日、ガザ北部の一部にも再び退避勧告を出していて、住民は度重なる避難を強いられています。

こうした中、イスラエルメディアは、複数のイスラエル当局者の話として、イスラム組織ハマスのガザ地区トップであるシンワル氏が、ラファには潜伏していないなどとする見方を報じました。

イスラエル軍は、シンワル氏が去年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を首謀したとみて、その殺害を目標に軍事作戦を継続していますが、所在の特定は難航しているものとみられます。

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