11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は13日夜、東部ペンシルベニア州での選挙集会で演説し、この直前に始まったイランによるイスラエル攻撃について「米国がひどく弱さを見せたから、イスラエルが今まさに攻撃を受けているのだ。我々が政権の座にあったなら、起きなかった」と持論を展開した。
トランプ氏は集会の冒頭、「話を進める前に、イスラエルの人々に神のご加護を祈りたい。米国は、この危険な状況でイスラエルを絶対的に支持する。我々は(軍事力を背景とした)力による平和を世界に取り戻し、外国での米国の強さをよみがえらせる」と訴えた。
今回のイラン側の攻撃は、イスラエルによるとみられる在シリア・イラン公館への1日の攻撃が引き金となった。だが、トランプ氏は、バイデン政権の「弱腰」が原因でロシアや中国、イランなど敵対国が勢いづいていると選挙戦で訴えており、今回の攻撃についても持論を補強する材料として利用した。【ワシントン秋山信一】
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