ロシアのプーチン大統領は10日、前内閣で首相を務めていたミシュスチン氏(58)を再任した。ロシア大統領府が発表した。これに先立ち、下院は同日、プーチン氏からミシュスチン氏再任の提案を受け、承認していた。前内閣は7日にプーチン氏の通算5期目就任を受けて総辞職しており、今後、組閣作業が本格化する。
ミシュスチン氏は連邦特別経済特区管理庁の長官や連邦税務局長官を歴任するなど経済に明るく、2020年1月に首相に抜てきされた。ウクライナでの「特別軍事作戦」を受けた欧米主導の経済制裁に対処し、難局を乗り切ったとして高い評価を受けている。
ミシュスチン氏はプーチン氏の任命を受けて組閣作業に入るが、外相や国防相などの主要閣僚については、プーチン氏が上院と協議した上で任命する。マトビエンコ上院議長は4月、ロシアメディアに「内閣の中核は残る」との見通しを語っている。【モスクワ山衛守剛】
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