アメリカを訪問したイギリスのキャメロン外相がトランプ前大統領と会談しました。トランプ氏の復活を見据えた動きとみられています。

 イギリスのキャメロン外相は9日、「私がトランプ前大統領と会談したことについては、閣僚が選挙を控える他国の野党の政治家と会談するという前例に沿ったものだ」と述べ、南部フロリダ州でトランプ氏と夕食を共にしながら会談したと明らかにしました。

 会談では「ガザ情勢やウクライナ、NATOの未来など地政学的な問題について話し合った」と述べる一方、夕食会は「プライベートなものだった」として深く言及することは避けています。

 トランプ氏に接触したことについては、キャメロン氏が首相だった当時、野党・共和党のミット・ロムニー氏に「会ったことを覚えている」などと述べ、他国の野党政治家と接触することは「適切なことだ」と説明しています。

 AP通信によりますと、トランプ陣営は声明でアメリカとイギリス両国で予定されている選挙やNATO(北大西洋条約機構)の加盟国が防衛費の要件を満たす必要性などについて意見を交わしたとする一方、具体的な協議内容については明らかにしていません。

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