三菱自動車の本社=東京都港区で、望月亮一撮影

 三菱自動車は9日、米国内で発生した交通事故を巡る製造物責任訴訟で、米ペンシルベニア州の地方裁判所から、子会社のミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ(MMNA)が、事故に遭った男性と配偶者に対し10億1000万ドル(約1570億円)の損害賠償支払いを命じる判決を受けたと発表した。三菱自によると、MMNAは「車両に欠陥はなく法適合した車両を提供していた」として控訴する予定。

 事故は2017年、同州で男性が1992年製のスポーツ車「三菱3000GT」を運転し、前方の車両を追い越す際に発生した。原告は18年、車両のシートベルトに欠陥があったために男性が重傷を負ったとして、三菱自とMMNAに損害賠償を求める訴訟を提起していた。今月6日(米国現地時間)、裁判所から判決が言い渡された。

 三菱自は、判決が業績に与える影響について「現時点で予想は困難」としている。【秋丸生帆】

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