アメリカ議会下院で共和党の保守強硬派の議員がジョンソン下院議長の解任動議の採決を求めましたが、共和党と民主党のほとんどの議員が反対して、動議は廃案となりました。

アメリカ議会下院で8日、共和党・保守強硬派のグリーン議員が同じ共和党のジョンソン下院議長の解任動議を採決するよう求めました。ただ、支持する議員は少なく、議場からはブーイングが上がります。

共和党の指導部は、ただちにグリーン議員の解任動議を廃案にする動議を提出。共和党に加えて民主党の議員も大半が賛成して可決され、ジョンソン下院議長の解任動議は廃案となりました。

トランプ前大統領を熱烈に支持していることで知られる保守強硬派のグリーン議員は、ウクライナへの追加支援予算の採決に踏み切るなどしたジョンソン氏の議会運営が民主党に配慮しすぎだと批判し、解任を求めていました。

しかし、共和党内でグリーン氏に同調する動きは広がらなかったほか、民主党も保守強硬派の議員が議会運営に影響力を持つことを避けたい考えから解任に反対していました。

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