北朝鮮は、国連制裁の実施状況を監視する「専門家パネル」の活動終了を受けてアメリカなどが新たな組織の設立を模索していることを非難する声明を発表しました。
北朝鮮への制裁に関する国連の「専門家パネル」は安保理常任理事国のロシアの反対で活動停止に追い込まれ、アメリカや日本、韓国はこれに代わる新たな監視組織の立ち上げを模索しています。
こうした動きについて、北朝鮮外務省の国際機構担当次官は8日、国営メディアで声明を発表。その中で、アメリカについて「朝鮮半島と東アジアの安全を乱し、対立を煽ってきた」と批判したうえで、「特定国家を狙った新しい犯罪機構を構築しようと企てている」と非難しました。
そして「アメリカが国連の内外で制裁機関を組織し制裁を加えようとも、国家の主権を守るための我々の戦略が停滞することは一瞬たりともない」として、今後も核・ミサイル開発を進める考えを強調しています。
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