米ボーイスカウト連盟は7日、「スカウティング・アメリカ」に改名すると発表した。声明で「すべての人が歓迎されていると感じられる」包摂性を反映させるためと強調した。創立115周年にあたる2025年2月に正式に変更される。
米メディアによると、ボーイスカウト連盟は17年に、心と体の性が一致しないトランスジェンダーにも門戸を開く方針を明らかにした。18年からは年齢別に順次、女子の受け入れも認めた。
一方、米国では過去数十年にわたって多くのボーイスカウト参加者が性的虐待を受けていたことが明らかになり、損害賠償請求訴訟が相次ぐなどして、連盟は20年に破産を申請した。基金を通じて8万人以上の被害者に少なくとも計24億ドル(約3710億円)の補償金が支払われる見通しという。
ボーイスカウト連盟はかつて、若者を対象とした非営利組織としては米国で最大規模だったが、近年は参加者の減少に直面している。現在の参加者は100万人超という。【ニューヨーク八田浩輔】
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