ロシアのプーチン大統領が通算5期目となる大統領就任の宣誓を行い、新たな任期をスタートさせました。

季節外れの雪が舞う中で行われた就任式。プーチン大統領は「われわれが団結すれば勝つ」と国民に呼びかけしました。

ロシア プーチン大統領
「国民の利益と安全が最優先課題だ。ロシアはこの難しい時代を必ず乗り越えてもっと強くなる」

就任式は、モスクワのクレムリンで日本時間の午後6時から行われました。プーチン氏は演説で3月の大統領選を念頭に、「国の方針が正しかったことをみなさんは確認した」と発言。そのうえで「すべての計画を達成する」と述べ、ウクライナ侵攻継続に向け国民の結束を呼びかけました。一方、欧米との戦略的安定性を含めた対話は拒否していないとし、「互いの国益を尊重しなければならない」と強調しました。

新たな任期は2030年までとなります。まずは人事が焦点となりますが、ペスコフ大統領報道官は、プーチン氏がきょうにも首相を決める可能性があるとし、ロシアメディアではミシュスチン首相ら主要メンバーが留任するとの見方が大勢で、安定を重視した形になりそうです。

9日には対ドイツ戦勝記念日、その後は中国訪問と重要行事が続くことになります。

Q.プーチン政権がこれからまた6年続くわけですが、市民はどう受け止めている?

モスクワ市民からは安定を求める声とともに、長期化する侵攻の終わりが見えない中、「早く戦争を終わらせてほしい」という声も聞かれました。

巨額の戦費支出のため増税に向けた動きが指摘されるほか、好調だとする経済もエネルギーへの制裁などで先行きは不透明で課題は山積しています。

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