ウクライナのゼレンスキー大統領=キーウで2024年4月3日、AP

 ウクライナの情報機関・保安局(SBU)は7日、ロシアに協力してゼレンスキー大統領ら要人の暗殺を企てたとして、要人警護を担当する治安機関に所属していた2人を逮捕したと発表した。2人はロシア連邦保安庁(FSB)と連携し、軍の中から大統領に近づいて殺害する実行者を探していたという。

 発表によると、殺害計画に含まれていたのは大統領のほか、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長やSBUのマリューク長官らだった。要人については位置情報をロシアと共有し、ロシアがミサイルや無人機で攻撃する予定だったとしている。SBUは拘束された人物が無人機や爆発物などを調達するために国内を移動したり、FSBと連絡を取ったりしている痕跡を確認したという。

 マリューク氏は声明で、要人の暗殺はプーチン露大統領が通算5期目の任期に入るのを前に「ギフト(贈り物)」として計画されたと指摘した。【カイロ金子淳】

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