イスラエル軍がガザ地区最南部にあるラファで軍事作戦を開始したと発表しました。エジプトとの国境にあるラファ検問所も掌握したとしています。
イスラエル軍は7日、「地上部隊がラファ東部の特定地域でハマスを排除するための精密な対テロ作戦を開始した」と発表しました。
中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」によりますと、ラファでは6日夜遅くから、民間人の住む地域に対して戦車の砲撃や戦闘ヘリコプターの攻撃が始まり、これまでに20人が死亡したということです。
また、イスラエル軍はエジプトとの国境にあるラファ検問所に対し、「テロ目的に使用されているとの情報があった」として攻撃を加え、検問所のガザ側一帯を掌握したと発表しました。
ラファ検問所は支援物資を運び込むための主要ルートとなっていて、人道支援への影響が懸念されます。
イスラエル軍は今回の作戦でラファにあるハマスの軍事施設などを攻撃し、「これまでに20人のテロリストを排除し、3本のトンネルを発見した」と発表しています。
イスラエルとハマスの戦闘を巡って、ハマスは6日、最高指導者ハニヤ氏が仲介役のエジプトなどに休戦案を受け入れることを伝えたと明らかにした一方、イスラエル側は「要求とはほど遠い」として、圧力を掛けるためにラファでの軍事作戦を継続することを決定していました。
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