西アフリカ・ニジェールの首都ニアメーで、米軍が駐留する空軍基地にロシア軍が進入する事態になっている。ロイター通信が米国防当局者の話として伝えた。ニジェールでは2023年のクーデターで実権を握った軍政が、米軍の撤収を要求する一方、ロシアとの関係強化を図っている。
2日に記者会見したオースティン米国防長官によると、ロシア軍は基地内の別の施設を利用しており、米兵や米軍の装備に近づくことはできない。オースティン氏は「状況を注視しているが、現状では重大な問題はない」と説明した。
米軍はこれまでニジェールに約1100人を駐留させ、地域のイスラム過激派対策の拠点としてきた。だが23年7月にクーデターで軍政が誕生すると、両国の関係は一変。米政府は4月に撤収を決め、撤収方法などを検討している。【ワシントン松井聡】
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