パレスチナ自治区ガザでの停戦などに向けた交渉で、イスラム組織ハマスは「提案を受け入れた」などと発表しました。ただ、イスラエル側は「要求からは程遠い」としていて、合意にいたるかは見通せません。

喜びに沸くガザの市民。イスラエルとの戦闘停止をめぐる交渉でハマスが6日、仲介国のエジプトなどに対し、「提案を受け入れる」と伝えたと明らかにしました。

これを受け、ガザでは人々が喜びを露わにする姿が見られました。

ガザ市民
「もう十分だ。私たちは疲れ果てた。屈辱を受け、次から次へと住む場所を追われ、停戦を待ちながら我慢は限界を迎えていた」

ただ、内容については、先月下旬にイスラエルが提案したものとする情報や、ハマス側が修正したものといった情報が錯綜。イスラエル首相府は声明を出し、「イスラエルの要求からは程遠いもの」と主張していますが、交渉団を派遣して協議に臨むことにしています。

こうした中、アメリカは…

アメリカ カービー大統領補佐官
「我々は現在、ハマスの回答を精査している。また、中東地域のパートナーと話し合っている」

カービー大統領補佐官はハマスの声明について「精査中」としたうえで、CIA=中央情報局のバーンズ長官が関係国と協議していると明らかにしました。

一方、イスラエル軍は…

この日、ガザ南部ラファの一部を対象に退避勧告を出し、付近で空爆があったと報じられています。

ハマスの「提案受け入れ」発表後も、イスラエル軍はラファへの攻撃を続けているとされます。

アメリカのバイデン大統領はハマスの「提案受け入れ」の情報が伝わる前にイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談、ラファ侵攻に反対する考えを改めて伝えたということです。

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