イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘停止などに向けた交渉が依然、難航するなか、アメリカがイスラエルへの弾薬の供与を一時停止したとアメリカメディアが報じました。
ハマスは5日、声明でエジプトで行われていたイスラエルとの戦闘停止や人質解放に向けた2日間の交渉を終え、「真摯な議論が行われた」と述べました。
エジプトメディアによりますと、ハマス側は7日に再びエジプトを訪問し、交渉に臨むということです。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は「戦闘を一時停止する準備はできている」としたものの、「戦争の終結やパレスチナ自治区ガザからの軍撤退というハマスの要求を受け入れることはない」などと主張。
さらにガラント国防相は合意に至らなければ、南部ラファに侵攻する方針を改めて強調しています。
イスラエル ガラント国防相
「ハマスは合意を結ぶつもりがないようだ。これはごく近い将来、ラファでの軍事作戦を開始することを意味する」
こうしたなか、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、イスラエル政府関係者の話として「バイデン政権がイスラエルへの弾薬の供与を先週から停止した」と報じました。
ブリンケン国務長官が先週のネタニヤフ氏との会談で「ラファでの軍事作戦が行われれば、アメリカは公然と反対し、両国関係に悪影響を及ぼすだろうと伝えた」とも報じています。
一方、イスラエル政府は、中東の衛星テレビ局アルジャジーラの国内での報道活動を停止させる決定を下しました。
ネタニヤフ氏は「アルジャジーラはイスラエルの安全を害している」などと主張。
アルジャジーラは、「ガザでの戦闘を隠蔽するためだ」と厳しく非難しています。各国の有力メディアが加盟する現地の外国人記者協会も「民主主義にとって暗黒の一日だ」としています。
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