ウクライナの情報機関の高官が「戦場だけで戦争に勝つ方法はない」と述べ、ウクライナは「交渉での有利な立場を求めて戦っている」との見解を示しました。

 2日付けのイギリスのエコノミスト誌は、ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長のインタビューを掲載しました。

 スキビツキー氏は現在の戦況について「かつてないほど困難な状況にあり、さらに悪化しようとしている」と危機感を示しました。

 また、ロシア軍は今月9日の対ドイツ戦勝記念日か、プーチン大統領の中国訪問に向けて何かを獲得するよう命令を受けているとしました。

 そして、激戦が続く東部の要衝チャシウ・ヤルの陥落は時間の問題だと指摘しました。

 ロシア軍の攻勢は今月末か来月はじめに始まるとし、東部ハルキウ州や北東部スムイ州が攻撃を受ける可能性に言及しました。

 また、戦争終結について「ウクライナが戦場だけで戦争に勝つ方法はないとみている」「仮にロシア軍を国境まで押し戻しても、戦争を終わらせることはできず、戦争は条約によって終結するだけだ」と指摘しました。

 成果ある交渉は早くても2025年後半にしか始まらず、両国は交渉の可能性を前にして最も有利な立場を求めて戦っているとの見解を示しました。

画像:UKRAINE PATROL POLICE

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。