水原一平容疑者がロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、足かせ姿で法廷に姿を表しました。その後、保釈金(日本円)380万円を納付し、保釈されました。
■不正送金額、当初の報道から“3倍以上”
水原一平容疑者が保釈 この記事の写真日本時間午前5時すぎから行われた審問。水原容疑者が保釈金2万5000ドル、日本円でおよそ380万円を納付し保釈されました。
海外に渡航しないことや、ギャンブル依存症の治療を受けることなどが条件です。
アメリカ連邦検察 マーティン・エストラーダ氏 アメリカ連邦検察 マーティン・エストラーダ氏「大谷氏からおよそ24億5000万円を盗んだとして、水原容疑者を銀行詐欺で告発しています」 3倍以上に膨らんだ不正送金
当初伝えられていた6億8000万円から3倍以上に膨らんだ水原容疑者の不正送金。
今回、明らかにされた水原容疑者と賭博の胴元との間で交わされたメッセージからは、水原容疑者が違法賭博の底なし沼にはまり込んでいく様子が見えてきました。
次のページは
■何度も“バンプ”要求…生々しいメッセージ■何度も“バンプ”要求…生々しいメッセージ
水原容疑者が送ったメッセージ 水原容疑者が送ったメッセージ 2022年11月14日ごろ「僕はスポーツ賭博が下手すぎるようだね(笑)またバンプしてもらえる?知っての通り、返済しないことを心配する必要はないよ!!」
賭けられる上限額の引き上げを示す“バンプ”を何度も要求するようになったという水原容疑者。
“バンプ”を何度も要求 水原容疑者が送ったメッセージ 2023年6月22日ごろ「最後にもう一度だけバンプしてくれないかな。これが最後だ」 賭博の胴元
「OK、相棒」 およそ62億円の損失
水原容疑者がおよそ2年間で行った賭博の回数はおよそ1万9000件。負けの総額はおよそ280億円で、勝ちの総額はおよそ220億円。
その結果、およそ62億円の損失を出したとされています。
連邦検察の会見では、水原容疑者が行っていた不正な手口の詳細も明らかにされました。
電話でも大谷選手と偽る大谷翔平選手の口座の連絡先を、自分の電話番号やメールアドレスに変更していたほか、送金の際、銀行との電話で大谷選手と偽っていたということです。
次のページは
■司法取引の交渉 「6年から10年の判決」■司法取引の交渉 「6年から10年の判決」
借金は約6億円に…ESPN(スポーツ専門チャンネル)によりますと、去年の始めには借金がおよそ6億円(400万ドル)に膨れ上がっていたという水原容疑者。
水原一平容疑者 ESPNから「借金の取り立てが来るかもしれない。身の危険を感じていた」
負債の支払いが滞り始めていた水原容疑者のもとには、胴元から脅しのメッセージも届いていました。
賭博の胴元から脅しのメッセージも 賭博の胴元から送られてきたメッセージ 2023年11月17日ごろ「おい一平、なぜ電話に出ない?私はニューポート・ビーチにいる。大谷が犬の散歩をしているのを見ている。返事をよこさないから、どうすれば君と連絡がとれるか彼(大谷)に直接聞くぞ?すぐに電話してくれ」
銀行詐欺の罪で訴追されている水原容疑者、最長30年の禁固刑が科される可能性があります。
この問題を追い続けてきたニューヨークタイムスの記者は、このように話します。
ニューヨーク・タイムズ ティム・アランゴ記者 ニューヨーク・タイムズ ティム・アランゴ記者「水原容疑者はメディアを避けるために自宅に閉じこもっていたと聞いています。司法取引の交渉の中で彼らは6年から10年の判決を話し合っているようです」
(「グッド!モーニング」2024年4月13日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。