イスラエルとイスラム組織ハマスの交渉をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのブリンケン国務長官に戦闘終結を含む合意は受け入れないと伝えました。
アメリカメディア「アクシオス」によりますと、ネタニヤフ首相は1日、イスラエルを訪問しているブリンケン国務長官との会談で、ハマスとの人質をめぐる交渉について、戦闘終結が含まれる合意は受け入れないと伝えました。
また、ガザ地区南部ラファへの侵攻について、「ハマスが人質解放の代わりにガザでの戦闘終結を要求し続けるのであれば、ラファへ侵攻する」と述べたということです。
交渉については、イスラエル側が恒久的な停戦を議論する用意があることを伝えたと報じられていましたが、ネタニヤフ首相は、完全な停戦は受け入れないとの立場を改めて示した形です。
一方、ブリンケン長官は…。
アメリカ ブリンケン国務長官
「民間人を守る効果的な計画がない限り、ラファでの大規模軍事作戦を支持しないが、そのような計画はまだ示されていない」
ブリンケン長官は会談後の会見でこのように述べ、ラファ侵攻を必要としない別の方策について引き続きイスラエルと協議する考えを示しました。
こうした中、イスラエル軍は、ガザ北部のエレツ検問所を人道支援物資搬入のため開放したと発表しました。エレツ検問所が開放されるのは、去年10月のハマスとの戦闘開始後初めてだということです。
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