ロシア外務省は12日、ルデンコ外務次官が日本の武藤顕駐ロシア大使と会談し、日米の軍事協力の発展について懸念を示したと発表しました。

ロシア外務省の発表によりますと、ルデンコ外務次官は武藤大使にウクライナ侵攻後に悪化している日ロ関係について「日本側の措置によって前例がないほど関係が悪化した」と主張したということです。

また、安全保障分野での連携強化が盛り込まれた日米首脳会談を念頭に「日米の軍事協力の発展は北東アジアの安定と安全保障に脅威をもたらす危険な傾向だ」と懸念を示したとしています。

一方、在ロシア日本大使館によりますと、武藤氏は日ロ関係の悪化はウクライナ侵攻に起因するものだとし「ウクライナ侵略をやめ、全ての部隊を撤収することが問題の早期解決につながる」と説明。アジア太平洋地域における安全保障環境の変化を受け、「アメリカを始めとするパートナー諸国と共に日本として対応する必要がある」と応じました。

そのうえで日本とロシアが隣国として「対話を通じて相互理解を図ることを重視している」と述べました。

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