ノーベル平和賞の授賞式から一夜明けたノルウェー・オスロで、核の脅威について話し合うフォーラムが開かれ、広島で被爆した小倉桂子さんが自らの体験を証言しました。
フォーラムには、広島で被爆した通訳者の小倉桂子さんや長崎で被爆した医師の朝長万左男さんらが登壇し、核軍縮について議論を交わしました。
広島で被爆した小倉桂子さん(87)
「怖かったのは、周りのたくさんの人々が、傷もやけどもないまま亡くなっていったことです。それが放射能によるものだとは理解できませんでした。私が死ぬ前に、地球上から核兵器がなくなるのを見たいです」
自らの被爆体験を伝えるため、独学で英語を学び発信を続けてきた小倉さん。ノーベル平和賞は、その活動に大きな機会をもたらしたと言います。
広島で被爆した小倉桂子さん
「私はより遠くへ、より広く伝えたくて、40年やってきました。この(ノーベル賞の)一瞬が、その40年を上回るくらい」
小倉さんは13日までオスロに滞在し、自らの被爆体験を地元の中学生に証言する予定です。
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