■山火事“セレブの町”で急拡大 原因は
“セレブの町”に火の手が迫っています。
強風にあおられた炎が家を、そして車を次々と飲み込みます。
アメリカ西海岸のカリフォルニア州。多くのセレブが自宅を構える「マリブ」で大規模な山火事が発生しました。
太平洋から昇る朝日。住民たちに人気の景色ですが、この日、海には消火用の水を補給する航空機の姿が…。
火災発生時、2ヘクタールだった被害は、わずか一晩で500倍以上の面積にまで拡大しています。
原因は、この時期特有の「サンタアナの風」。内陸から太平洋岸に向かって吹く乾いた風で、山火事のリスクを高めることで知られています。
地元住民
「ここは悪い意味で有名。マリブ渓谷から熱風が吹き降ろしてくる。山火事が起きる度に危険にさらされるんだ」
気象当局によりますと、予想されていた最大瞬間風速は35メートル。2000軒以上に避難命令が出される事態となりました。
地元住民
「外に出て振り返ったら真っ赤。『起きて!』と手当たり次第にドアをたたいて回った」
「皆を起こして車に乗せたの、12人。誰も着替える余裕はなかった」
一方、迫る炎を前に避難せず、自宅を守ろうとする住民たちも…。
さらに山火事は大学のキャンパス近くまで拡大。学生たちも避難を余儀なくされています。
現在のところ鎮火率はゼロ。数軒の住宅が焼けましたが、幸いにも負傷者は出ていないということです。
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