韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣布した際に国会に派兵された陸軍の郭種根(カク・ジョングン)・特殊戦司令官が10日、国会の国防委員会で質疑を受けた。郭司令官は、尹氏から電話で「(本会議場の)扉を壊して議員を本会議場から引っ張り出せ」と直接指示を受けたと明らかにした。
憲法の規定で、国会が戒厳令の解除要求を決議した場合、大統領は従う義務がある。尹氏は、本会議場に入る国会議員(300人)が可決に必要な過半数に満たないよう、議員を排除することで可決を阻止する狙いがあったとみられる。
結局、国会議員190人が議場に集まり、戒厳令解除要求の決議は4日未明、可決された。【ソウル福岡静哉】
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