台湾国防部は、中国軍がきのうから7か所の空域を保留区に設定したと発表しました。中国軍が軍事演習を行う可能性があるとして警戒しています。

台湾国防部は、けさ会見を行い、中国軍がきのう(9日)からあす(11日)にかけ、浙江省や福建省の東部空域に7か所の「保留区」を設定したと明らかにしました。

保留区は一定期間、他の航空機の飛行を制限するための措置で、中国側からの発表はありませんが、台湾国防部は中国軍が軍事演習を行う可能性もあるとみて警戒を強化しているということです。

また、日本時間の午前7時までの24時間に中国軍の軍用機のべ47機と艦船のべ12隻などが、台湾海峡周辺で活動しているのが確認されたということです。

台湾の頼総統は太平洋島しょ国への外遊の際、アメリカのハワイやグアムに立ち寄ったほか、下院議長と電話会談を行っていて、ロイター通信は中国が報復措置として軍事演習を行う可能性を報じていました。

これに関連して、中国外務省の毛寧報道官は会見で「台湾周辺で軍事演習を実施する計画はあるか」という質問に対し、「台湾問題は中国の内政だ。中国は国家の主権と領土を断固として守る」と述べるにとどまっています。

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