内戦が続く中東シリアで、アサド政権の崩壊が宣言されたことを受け、市民からは喜びの声が上がる一方、反体制派が夜間外出禁止令を出すと発表するなど不安定な状況が続いています。こうした中、ロシア外務省は、アサド大統領が辞任を決め、シリアを出国したと明らかにしました。
楽器を鳴らし、音楽にのって喜ぶ人々。シリアの反体制派勢力がアサド政権の崩壊を宣言したことを受け、市民からは歓迎の声が上がりました。
「シリア万歳、アサドは倒れた」
一方、首都ダマスカスではイラン大使館が襲撃を受けました。イランはアサド政権を支援していて、襲撃は反体制派によるものと見られます。
また、AP通信は反体制派がダマスカスで夜間外出禁止令を出すと発表した報じました。理由は明らかにされていないということです。
こうした中、ロシア外務省は、“アサド大統領が内戦の当事者らと交渉の結果、辞任を決め、シリアを出国した”とする声明を発表しました。“アサド大統領は、平和的な手段で権力移譲を実行するよう指示した”ということです。
ロシアは交渉には参加しなかったということですが、“シリアの反体制派勢力のすべてのグループと連絡を取っている”としています。
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