太平洋戦争の発端となった旧日本軍による米ハワイの真珠湾攻撃から83年となった7日(日本時間8日)、湾に面した公園で米海軍などが記念式典を開いた。約1200人が黙とうをささげ、約2400人の犠牲者を追悼。生存者が少なくなる中、太平洋艦隊のケーラー司令官は当時の記憶が「忘れられることはない」と演説した。
攻撃で沈没した戦艦アリゾナの乗組員のうち、最後の存命者だった男性が今年4月に死去。主催者によると、攻撃当時に真珠湾にいた米軍人で式典に出席したのは2人だった。
当時、湾内に停泊していた駆逐艦母艦の乗組員だったアイラ・シャブさん(104)=西部オレゴン州=はその一人。日本が米国の敵から友人となり「とてもうれしく思う」と取材に語った。一方で、長い年月が経過し、当時のことを思い出すのが難しくなっていると打ち明けた。
式典には、攻撃を指揮した連合艦隊司令長官山本五十六の故郷でホノルル市と姉妹都市関係にある新潟県長岡市の磯田達伸市長も参列。交流事業を「これからも続けたい」と強調した。(共同)
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