内戦が続く中東シリアで、反体制派勢力がシリア第3の都市近郊に到達するなど、攻勢を強めています。

「シリア人権監視団」などによりますと、中部の要衝ハマを制圧した反体制派勢力は6日、第3の都市ホムス近郊に到達しました。

反体制派勢力は北部最大の都市アレッポを制圧して以降、首都ダマスカスの方向に向かって南下を続けています。シリア軍は相次いで撤退を余儀なくされていますが、ロイター通信は、“イランがミサイルやドローンのほか、軍事アドバイザーを派遣することを決めた”などと報じました。

さらに、“レバノンを拠点とする親イランのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」も精鋭部隊の派遣を決めた”ということで、今後、戦闘のさらなる激化が懸念されています。

こうしたなか、アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」は6日、複数のシリア治安当局者の話として、“エジプトやヨルダンの当局者がアサド大統領に対して、シリアを離れて亡命政府を樹立するよう促した”などと報じました。

これに対するアサド大統領の反応は分かっていませんが、“アサド氏の妻と子どもが先週、ロシアへと渡った”としています。

また、“アサド氏は、反体制派勢力を支援しているとされるトルコに仲介を要請したものの、拒否された”ということです。

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