韓国の尹錫悦大統領の退陣を求める最大野党「共に民主党」の李在明代表(前列右から4番目)ら=ソウルで2024年12月4日、AP

 韓国の最大野党「共に民主党」など野党6党は4日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾訴追案を国会に提出した。尹氏による3日夜の「非常戒厳」宣布が憲法違反に当たると指摘している。

 国会(定数300)で弾劾訴追案を可決するには、在籍議員の3分の2に当たる200議席以上の賛成が必要となる。与党「国民の力」は現在108議席を占め、3分の1を上回る。

 だが国民の力の韓東勲代表も、尹氏の非常戒厳令について「誤りだ」と激しく反発しており、4日未明に国会が戒厳令の解除を要求する決議案を採決した際は与党議員も賛成した。このため弾劾訴追案が可決される可能性がある。

 弾劾訴追案が国会で可決されれば、憲法裁判所が尹氏の罷免の是非を判断する。憲法裁が尹氏の非常戒厳令を違憲だと判断すれば、尹氏は失職。大統領選となる。【ソウル福岡静哉】

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