イスラエルの外相は、イスラム組織「ハマス」から人質の解放について合意が得られれば、ガザ地区南部を侵攻する計画を停止する可能性があるとの考えを示しました。また、ハマス側も人質だとする新たな映像を公開し、双方が圧力をかけあう展開となっています。
イスラエル カッツ外相
「合意が得られれば、我々は作戦を停止する。人質を取り戻すために必要なことは何でもする」
イスラエルのカッツ外相は27日、地元テレビに対し、ガザ地区南部・ラファへの地上侵攻の計画について、ハマスが人質を解放するという合意が得られれば「作戦を停止するだろう」と述べ、「人質解放は最優先事項だ」と強調し、ハマスに圧力をかけました。
一方で、イスラエルメディアによりますと、ハマスは人質とみられる2人の男性の映像を公開し、その中でイスラエルに対し、「軍事的な圧力では人質解放は成功しない」「戦闘休止に合意するよう求める」と主張しているということです。
ハマスは24日にも別の人質の映像を公開していて、交渉で譲歩を迫るためイスラエル側に揺さぶりをかける狙いがあるとみられます。
また、ロイター通信は、アメリカの国務省内ではイスラエルに供与した武器について、ハマスとの戦闘で「国際人道法に沿って使用されているか、信じられる証拠はない」と懸念する声が出ていると報じています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。